ベイエリア生活

今年も恒例のベイエリア生活が始まりました。
淡々と写真を貼りながら今のベイエリアをご紹介していきます。


ここ最近羽田発成田帰国というフライトのパターンが続いています。
羽田からは深夜発なので出発日の準備に余裕ができるのがいいところ。
今年は羽田のターミナルに新しくできたというクレジットカード会社のラウンジに行ってみました。

深夜便待ちのためラウンジが閉まる直前でしたが、用意されているフードは悪くありません。


目にも楽しい和風デザートも用意されていました。
これから羽田発の待ち時間の楽しみが増えました。

本日の機材はフラットになる部分の窓側に無意味な空間が広がる例の謎シート。
(多分前列シートは窓の側にフラットシートがある)


しばらくグローブトロッターが続いていたアメニティですが、今回はイタリアの皮革ブランドFRANZIのポーチにフレグランスブランドのCULTIのボディクリーム&リップバームとその他(歯ブラシ、アイマスク、耳栓)搭載というものに変更されていました。

出発は23時近く。

深夜発なので食事は朝食のみ。
食べたい人はメニューからラーメンやカレーなどを選んで個別にオーダーします。
朝食はろくにメニューを見ずいつも和食を選んでいます。


映画はレイフ・ファインズ主演のイギリス映画「ザ・コラール」を観ました。
今調べたら邦題は案の定「ザ・コラール 希望を繋ぐ歌」となっていました。
サー・エドワード・エルガーがギリ生きていた時代(第一次世界大戦時)で、エルガーが登場すること、エルガーの「ゲロンティアスの夢」というオラトリオを取り上げた点を評価したい佳作でした。

パロアルト上空に到着しました。


そしてお馴染み旧塩水蒸発池(塩田)のカラフルな海が見えてきます。
なんでも塩分濃度が濃いほどバクテリアや藻が赤くなるらしいので、この辺は塩分濃いめってことですね。

空港へのアプローチ直前、サンフランシスコ湾を挟んで対岸と結ぶサンマテオブリッジが見えます。

■ 住居


そして今年お世話になる家に到着。
去年の前半借りた家が大変気に入ったので1ヶ月契約していたのですが、その後オーナーが財政的事情でビジネスをやめてしまったので、後半に借りた家で全期過ごすことになりました。

この写真は部屋から向かいの家を撮ったもので、今ドアのところにいる老人はこのうちの老人に定期的に食べ物?などを運んでいるようです。

とにかくこのコンドミニアム、老人がたくさん住んでいて、歩行器や杖の人と狭い通路ですれ違いこちらが脇に避けて待つこともしばしば。

去年住んでいたとき、隣に住んでいる老人のベッドがわたしのベッドの壁向こうにあるらしく、毎夜時間通りに始まる大音量のイビキに大変悩まされたのですが、今年来てみたらピタリと静かになっていました。
どうやらこの一年の間に引っ越したかあるいはお亡くなりになった模様です。🙏

睡眠時無呼吸症候群って怖いんですよね・・。(って決めてかかってる)

■買い物・食事

去年衛生局の監査により営業停止になり、全面改装していたクパチーノのWhole Foods Marketは再オープンして店内の通路を広げ、駐車場も整備して大変使いやすくなりました。

アメリカに到着した時には独立記念日からすでに4日過ぎていましたが、売れ残りのケーキを半額で売っていました。
独立記念日のケーキということで赤と青を使いたいのはわからんでもないですが、日本人の感覚はこの色の食べ物を身体に入れるのを本能が拒否してしまいます。
しかもハクトウワシがかけているサングラスのクリームの色、黒って。(黒胡麻なら許すけど多分違う)

麻婆ナスを作りたくなったので日本スーパーではなくここで探してみたのですが、あまりの巨大(直径15センチくらい)さに思わずたじろいでしまいました。
一度思い切って使ってみたところちょっと大味程度であまり日本のナスと変わりません。
ちなみにナスの下のグリーンのものはトマティーヨといってメキシコのホオヅキ。
グリーンソースの材料に使われるもので、多分辛いです。


到着して最初の週末、MKがガールフレンドを紹介してくれることになったので、彼らのおすすめの「ホットポット」(鍋料理)レストランに行きました。
テーブルには人数分の鍋が仕込んであり、肉野菜シーフードを選んでお好みのソースを別テーブルで作り、ディップして食べるという趣向です。

MKとガールフレンドのNさんは大学の同級生ですが、在学中はお互いを知らず、卒業してから大学の集まりで出会ったとか。
実は去年ここでPCのモニターが壊れて新しいのを買った時、社員割引を使わせてくれたのは彼女だったことがわかりました。

MKの歴代彼女(というほどいませんが)は全員が理系女子。
彼のタイプはまず頭が良い人みたいです。聞いたわけではありませんが多分。

■MKの会社に迎えにいく


コンドからMKの会社まで車で8分くらいの距離ですが、踏切が閉まると2分くらい待たされます。
今通過している電車は2両編成で、この後右側の本線に合流します。


MKの会社はこの地域のビジネスパークの中に最近移転しました。
広大な敷地の中に主にテック系の会社が点在しています。

わたしたちのいる間、平日はほぼ毎日一緒に夕食をしています。
MKは料理をするのが好きですが、流石に毎日自分で作ることはせず、大抵は会社の「ドアダッシュ」(Uberなどの宅配)で済ませてしまうのです。
ちなみに会社は夕食のデリバリー代を全て持ってくれる=つまり遅くまで仕事してくれるなら夕食代は出してくれます。
決まった出勤&退勤時間はなく、「残業」という制度そのものが存在しません。

駐車場でMKを待っていると、黒リスが駆け抜けました。

シリコンバレーやベイエリア周辺で見かける黒い
カリフォルニアジリス(Otospermophilus beecheyi)
は、完全な自然発生による「黒化型(メラニズム個体)」です。
 別の外来種や特殊な交雑種ではなく、標準的な斑点模様を持つカリフォルニアジリスと全く同じ種になります。 
通常のカリフォルニアジリスは背中に白や茶色のマダラ模様があり、肩のあたりが淡いグレーを帯びていますが、黒化個体は体内のメラニン色素が過剰に作られることで黒毛になるのです。
地リスは巣穴の周辺の個体同士で繁殖するので、一度黒化遺伝子を持った個体が発生・定着した特定のエリア(サンタクララやベイエリアの一部の公園・キャンパスなど)では、その遺伝子が引き継がれ、黒い個体が目立って観察されるのです。
この現象は1900年代初頭から文献で報告されています。

■散歩と猫

去年も歩いた「スティーブンス・クリークトレイル」は、33キロにわたって流れる小川沿いのトレイルです。

カリフォルニアの固有種である
カリフォルニア・フランネルブッシュ
(英名: California Flannelbush / 学名: Fremontodendron californicum)
です。
花弁のように見える部分は実は萼(がく)片で、中心の雄しべの構造も非常に特徴的です。

「フランネル」の名のとおり、葉の表面や裏面、茎に柔らかい起毛がありますが、この細かい毛は、皮膚に触れると痒みや炎症を引き起こすことがあるとか。
(目に入ると特にやばいらしい)。

アメリカの空中歩道のほとんどは下が道路や線路の場合絶対飛び降りられないこのような構造になっています。
こうでもしないと必ず車道や線路に飛び込む人が出るからです。
しかし下が緑地や空き地の場合(つまり迷惑にならない場所では)天井部分のないただの柵です。


ある日このトレイルで散歩中の猫に遭遇しました。
すかさず猫語で呼びかけると立ち止まってこちらを見てくれましたが、


すぐに身体を掻いて行ってしまいました。
首輪をしているので近隣住民の飼い猫のようです。

今住んでいるコンドミニアムはいわゆるタウンハウスなので、広大な敷地内は緑も多く犬や猫の散歩に適しています。
このタキシード猫はペット用の位置情報タグをつけています。



ときどき窓猫も観察されます。

■サンフランシスコ

週末にMKを誘ってサンフランシスコに行くことになりました。
彼のアパート前で待っていると前をサイバートラックが横切りました。
何が走っていてもおかしくないのがここシリコンバレーですが、サイバートラックだけはいまだに目で追ってしまいます。

サンフランシスコに行く目的の一つがサワードウカフェに行くこと。
我が家お気に入りのサワードーブレッドベーカリーカフェ「Tartine」は外せません。
週末ということで店の前には長蛇の列ができていました。
テイクアウトの人もカフェ利用の人も、皆カウンターでお会計を先に済ませます。


わたしたちの前に並んでいた男性は、お利口そうなおとなしい犬と一緒でした。
階段を上がったところがレジですが、レジ前で犬は男性の足に挟まれてじっとしています。
彼らはカウンターでパンを買って帰りました。
どんなにおとなしくていい子でもカフェに犬連れで入ることは禁止されています。

昔工場だった建物を利用した店内は天井が高くて明るく開放感があります。


わたしはアボカドトースト。
TOは左の「トビコ乗せスクランブルドエッグトースト、MKはピリ辛のチリビーントーストを選びました。

併設の工房とショップにはグラスや陶器など日本製品が多いせいか、日本のカルチャーをよく取り上げます。
そういえば、日本語が書かれたTシャツを着ている人をここでは普通に見かけます。

近所にヒスパニック系の「Mi Tienda」というスーパーがあるのですが、よく見ると看板に日本語で「私の店」とあります。
このスーパーはチェーン店で、調べたところ「私の店」という表示は当店のみ。
関係者に日本人がいるのかもしれません。

サワードーのタルティーヌ(オープンサンド)で軽い朝食にした後、MKがリッチモンド地区にあるおすすめのコーヒーショップに連れて行ってくれました。

わたしが注文したコールドブリューを入れてくれている模様。
ちなみに私のオーダーだけものすごく時間がかかりました。


軽く3杯分はあったので持って帰り次の日いただきましたが、香りは強く美味しく飲めました。

この日は久しぶりのサンフランシスコをドライブする予定で、ルートを決めず狭い坂道や道端でホームレスが集合しているテンダーロイン地区などを通り抜けていったところ、痛車というにはあまりに完成度の高い塗装カーを発見。
日本でもこれほどの凝った塗装を(『弍号機』という正確な表記を、しかもBMWに)するほどの熱心なエヴァンジェリストはいないかもしれません。

サンフランシスコ市庁舎横のシビックセンタープラザを通り抜けます。


その後とんでもない坂道をうねうねと走破し、サンフランシスコ湾沿いを左回りすることに。
これは以前当ブログでもご紹介したリバティシップ「ジェレマイア・オブライエン」です。
前回訪問した時には確か右舷を接岸していたはず・・・。
船体も綺麗になっているし、もしかしたら改装して場所を移したかもしれません。
もう一度行ってみようかな。

休憩のためお馴染みのフォートメイソンに車を停めました。
前回ご紹介した陸軍輸送部隊の建物群が立ち並びます。


前回我が家的に好評だった画材店をぶらぶらしました。
スノーボール(アメリカではスノーグローブ)はふつう雪を表すものですが、ここでは「フォグ・グローブ」です。
ゴールデンゲートブリッジは冗談抜きでこんなふうに霧に覆われています。


この日サンフランシスコ名物の霧はサットロ・タワーを隠すようにここで止まっていました。


陸軍時代に使用されていた鉄製の扉などができるだけ当時の形で残されています。
わたしたちのお気に入りの画材店はこの左側です。

建物の間にはかつて輸送に使われた貨物車の引き込み線の跡が残されています。
この先の港からアメリカ軍は兵と物資を送り出していました。
たとえば・・・。

■陸軍女性部隊

THEY ALSO SERVED(彼女たちもまた、従軍した)
「戦争中であっても、陸軍に女性の居場所があるとは信じ難いと思う人が多くいました。」

—— ハリエット・グリーン・ロビンソン(陸軍女性部隊)

「この港において、女性にこなせない仕事など実質的に存在しませんでした。」

—— ジェームズ・W・ハミルトン大尉

1943年2月、西海岸で初となる陸軍女性補助部隊の部隊がサンフランシスコ港に到着しました。

『彼ら(男性)をいち早く送り返そう——WAACに入隊を』

——目を引く陸軍女性補助部隊(WAAC)の求人ポスターにはそう書かれていました。同じメッセージは、マーケット・ストリートにある陸軍募集センターからほど近いサンフランシスコのユニオン・スクエアの看板にも掲げられました。
『巡回スカウト(勧誘員)』たちは、通りやケーブルカー、店舗や劇場などで他の若い女性たちに声をかけて入隊を勧誘しました。

上写真は、地元のアーティスト、ベニアミーノ・ブファノが描いた1943年の求人ポスター。
描かれた顔は、陸軍女性補助部隊が多民族(ダイバーシティ)を目指していたことを表しています。
しかし実際は軍の他の部隊と同様、アフリカ系アメリカ人女性は人種分離された部隊で勤務していました。


水陸両用車を高圧洗浄する女性(1942年)

第二次世界大戦中の銃後における女性の労働——防衛工場や、新たに設けられた非戦闘軍事部隊での労働——は、戦争遂行において不可欠なものでした。
フォートメイソン基地およびサンフランシスコ乗船港全体で、1,200人以上の女性が多様な役割を果たし、男性兵士を戦闘任務へと送り出しました。
彼女たちは社会通念に立ち向かい、輸送部隊の車両の運転や修理を行い、暗号作成・解読官、法廷記録官、医療技術者として働き、その他多くの重要な任務を全うしました。


ノーブル・リー・フィールズは朝鮮戦争中、フォートメイソン上部にあるホステス・ハウスで働き、兵士とその家族が長期にわたる別れや再会に備えられるよう支援しました。

この日の夕食は我が家がベイエリアでベストチャイニーズと(今のところ)評価したサンマテオのシェ・シュー(シューの家)に決めていました。
開店直後に飛び込んだので一番乗りです。


ちなみにこの地域の気温は20度。
着いた頃は寒い日と暑い日が交互にやってくる感じでしたが、いずれにしても湿度は低いので過ごしやすい気候です。
今回空港の入国管理で「ここで何するの?」と聞かれ「ファミリー・リユニオン」と答えたのですが、「避暑」と答えても良かったかもしれません。


ここに来たら外せない麻婆豆腐とネギ入りパンに冬瓜のスープ、ご覧のバジルチキンを注文しました。
食べ残したものはアメリカではボックスをもらってテイクアウトすることができます。


日曜日の朝、トレイルではなく近隣を散歩したら、「ムービングセール」の貼り紙発見。
アメリカ人はよくガレージ前や玄関前で要らないものを売りますが、これを「ガレージセール」「ヤードセール」といいます。
引っ越し前に荷物を減らしたい人が行うのは「ムービングセール」。
わたしたちもボストンに住んでいた頃は近隣のセールをよく冷やかしたものです。
この頃ヤードセールで買った立派な果物かごは今でも現役です。

この日はセール二日目で、夜中に持って行かれても構わないものが外に出されていました。


ところで、部屋のテレビでは映画をノンストップで(CMはありますが)放映する「ムービーハブ」というチャンネルがあり、何度も「K-19」や「ミッドウェイ」「スタンドバイミー」が流れているのですが、そのうちの一つ「タイタニック」を眺めていて映画のある「仕掛け」に気がついてしまいました。
ジャックが甲板を歩いていくシーンで一瞬コマを回す少年とそれを見る二人の紳士というカットが現れるのですが、これ実は

実際のタイタニック上で撮られた一コマの再現だったんですね。

オートミールに卵とヨーグルト、ニンジンとナッツ、クランベリーを混ぜて焼く甘くないケーキ作りに最近はまっています。
この日は午後の軽食にこのケーキとカリフォルニアの新鮮なベリー&チアシードを庭のテーブルでいただきました。


続く。